展示・イベント
キンミライガッキ 別時間軸の「ニホン・ガッキ」展
- 概要
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作家・主催者 キンミライガッキ 期間 2019年3月8日(金)~3月14日(木) 時間 9:00~18:00 備考 ガッキ制作
【経歴】
過去から未来、虚構と現実のはざまに存在する「ガッキ」の数々を復刻・演奏・販売。 あなたの時代にFANCYな歴史とあしたを捏造(つく)るタイムトラベル企業です。
レポート
「キンミライガッキ」が町家にやってきた!
「タイムトラベル」「自作楽器と架空の歴史研究」をテーマに、現代ではありそうでなかったオーパーツ「ガッキ」。
独自に開発されたフォルムに音を鳴らす仕組みが組み込まれ、実際に音を操る事も出来る。そんなお楽しみを皆様に体験頂ける展示でした。
軒先に吊るされたこちら、杉玉スピーカー「酒囃子」
徳島県の杉で覆われた杉玉の中央にスピーカーがはめ込まれてあり、屋根の部分がアンプです。
町家の玄関、土壁に馴染み、収まりがいいとうか、何だか可愛らしい。。。
The Terminal KYOTOのホームページでご覧頂ける映像の音楽が、杉玉スピーカーから毎日流れていました。
そして、室内には蓄音機とメガフォンを合わせた「メガフォノグラフ」
よりリアルな音を望む今、メガフォンからは原音からかけ離れた古いラジオを聞いている様なひずんだ音が広がります。知らないはずなのに懐かしい感覚。タイムスリップした様な雰囲気に包まれます。
この作品の面白さはそれだけでなく、回転数(速さ)を変速する事や、エコーやノイズをきかす調整を、自分好みで操作できる事。
本来は用意されたレコードを選んで体験して頂くのですが、途中ターンテーブルが動かなくなるハプニングもありました。
そんな時は携帯やパソコンを繋ぎ、普段聞いているお気に入りの曲が「メガフォノグラフ」により、また違った音源で聞く事ができ、町家スタッフも大いに楽しませて頂きました。
縁側におかれた亀形の木魚「木亀」
叩く位置によって音階が変わる作品ですが、「メガフォノグラフ」が動かなくなった一時は、偲ぶ意味を込め、木亀を叩いて頂く場面もございました。(後付けストリーが不思議とマッチ)
床の間には、「電継” DENTSUGI」
一見 壺の様ですが、触れるとボワン ボワンと不思議な音を発します。
日本独自の器の修復技法「金継ぎ」を電子回路にした、日本的なルーツを持った作品。
弓を二つ合わせたようなボディに二弦を張った、無音階弦ガッキ「HUSHI」
ギターを弾く様に弦を鳴らすだけでなく、アルミのボディを上下に動かし、音域を広げたり縮めたり。非常にシンプルな形ですが、遊びの幅が広がる作品。
他にも箪笥に納められた、からくりシンセサイザー「Tana-syn」
シールドケーブルがしめ縄で包んだオーパーツ
地下には「電磁音鳥居」
AMラジオが蛍光灯のノイズを拾う、ノイズガッキ。
展示最終日には、ついにキンミライガッキCEOが来店されました!
楽器自体を変えて面白いもの、新しい音を目指したい。
「現代で起こらなかった物の進化・それが生み出す新たな文化」
ガッキの研究・制作・実演。CEOの研究はタイムトラベルを通してまだまだ続いていきます。