展示・イベント

ファルマコン「Nanimonai demo nanikaaru」ワークショプ成果報告会

概要
作家・主催者 大久保美紀×フロリアン・ガデン
期間 2017年12月18日
時間 15:00~17:00
備考 ワークショップ報告会

レポート

「ファルマコン」出展作家の1人、フランス人のフロリアン・ガデン様のご提案で、11月23日から一つのワークショップを進めて来られました。それは、日常生活において身体と環境との関わり、現代のエコロジーについて思考するものでした。
参加者はこのコンセプトに関心があられる方達です。今日はその成果報告会が町家で行われました。
焦点とする環境的なものは土・植物・水・空気・光・風・温度・埃・建物・鳥・虫や菌類など等。
では具体的に活動された事とは、
茂みを歩き、たまたま擦り寄ってきた野良猫の毛がふくらはぎや足元に沢山付いてしまった事をきっかけに、この毛を採取する事に。
なかなか取り切れなかった毛をヒントに、フェルトでサンタの靴下の様な形をした履物を作られました。
これを履いて茂みを歩くと、フェルト素材に猫の毛(または何かの種とか)が引っ付きやすく、その履物を脱げば簡単にそのまま家に持ち帰る事ができる。この様に、採取する目的の道具をあみ出された方。
他には、崇仁地区を歩き、空き地や道端。いわゆる無法地帯に住民たちが植木鉢などを置き、住民たちによって何かしら花壇的なものが作られ、勝手に庭化されてる地域を調査された方。
フロリアン・ガデン様は高瀬川の、その「流れ」の周辺で見られる変化について調査されました。
上流の地域にはお洒落なお店があったり、市の職員が川に入って落ち葉を掃除するなどリッチな環境の印象を受けたとの事。対し、下流ではポイ捨てされたゴミも一緒に溜まる状態であった。そんな川の変化や、人との出会いをMAPにして発表されました。
また、フロリアンと日本人女性は、その土地で拾った物で容器(オブジェ)を作り、誰かにプレゼントするアートプロジェクトも行っておられました。
・フロリアン→拾った瓶と植物からなるオブジェ。
・日本人女性→拾ったガラクタと、家に眠っていた物とを合わせたオブジェ。
それぞれ作成したオブジェを街歩く人に声をかけてプレゼントをするアートプロジェクト。
しかし、突然「貰って下さい」と言われても、知らない人から物を貰ってはいけない。と子供のころから親に教育されてる日本人にとっては、なかなかハードルの高い試みですよね。「怖い・怪しい」と思うのが普通ですから、50名近く断り続けられた様です。
声をかける方はメンタルが折れそうになります・・。
フロリアンのオブジェを受取った方が、この報告会に来て下さっていました。香港からのお若い女性です。
なぜ受け取られたかを尋ねると、フロリアンはメッセージを書いて活動していたので、香港では紙に書いた行動は「何か困っている時」というニュアンスがあるらしく、きちんと耳を傾けなければ。そして怪しさは感じられなかったから受け取ったと事です。
日本人女性のオブジェは崇仁地区の児童館へ。
捨てられた物に手を加え、人に渡す=次の循環へ返す。
悩みや苦労がありながらも、各々の方法で活動をされ、その報告にお互いが刺激を受けられたご様子でした。