展示・イベント
不在
- 概要
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  								作家・主催者 渡部さとる(写真)/硲勇(オブジェ)/藤本達也(映像)/武田真彦(音楽・オブジェ)/三上嘉啓(道具)/井垣暁子(薬膳)/伊藤慶英(日本茶)/岸隆太朗(構成) 期間 2025年9月24日(水)~10月13日(月) 時間 9:30~18:00 備考 共催 
 株式会社 Hatch
 晨辰社
レポート
写真、映像、音楽、オブジェといった多様な表現で「不在」をテーマにした展示。
不在の捉え方として、そこにはもう誰もいないという単なる「マイナス」ではなく、「確かにそこに存在していた」ことや、「ないことによって、かえってあることの存在感」を多角的に捉えて展示されました。
失われたものや、過去に存在したものに思いを馳せることによって、目の前にあるものの価値や、今この瞬間、自分の存在を強く意識させられた方もおられるのではないでしょうか。
■硲勇(オブジェ)
 
  
  
 
作家の拠点である和歌山県の里山で伐採されたニッキの木から作られている椅子。
里山に住むお年寄りから山に生えているニッキの木は、子供の頃は木の細根を掘り起こして、おやつとしてかじり大人に怒られた事や、隣村の子供がニッキ目当てに山を越えて来て小競り合いなったこと等の思い出話を聞くうちに、子ども時代のシンボルだったニッキの木を素材として、小さな椅子シリーズを作ることを思いついたそう。
不完全な形やテクスチャーは成長途中の子どもを思わせ、子供時代の気配を感じさせるようなオブジェとなっている。
■武田真彦(音楽・オブジェ)
 
  
  
  
  
 
家業の西陣織が幼少期に廃業となり継ぐことは出来なかったが、その背景にある素材や技術を継承しながらサウンドインスタレーション、現代美術、伝統工芸などを制作。
■藤本達也(映像)
 
 
今展の為に作られた映像作品では「タビビトノキ」という植物を映像化にしている。
旅人はいつかその場所から去っていく者ですが、確かにそこに居たという存在と、
プロダクトデザイナー 三上嘉啓のお香と、武田真彦のサウンドもコラボにより、防空壕の重工な空間では、亡き人への祈りとして旅人を見送る形ではまっていた。
■渡部さとる(写真)三上嘉啓(オブジェ)
 
  
 
豊臣秀吉との茶会において、千利休が庭一面に咲いた朝顔を全て摘み、最も美しい一輪だけを茶室に生けて、その存在感を際立たせた千利休の茶の湯の心。
美を追求した千利休の「一輪の朝顔」のという逸話がある。
展示では、この利休の美意識を展示構成にし、2階天高の間にはカラーの椿の写真を1枚だけ展示。
防空壕には椿の香り、椿の殻を展示する事で、2階と地下とをリンクさせています。
 
  
  
  
  
 
 
  
  
  
  
  
  
 



 京の浮世
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