展示・イベント

室礼展 OfferingsⅤ 珈琲懐石

概要
作家・主催者 土井宏友(漆芸家)
期間 2019年4月28日(日)
時間 ①13:00~14:30 ②16:00~17:30
備考 室礼展イベント 茶会

レポート

室礼展のイベントでは、出展作家の漆芸家 土井宏友様に「珈琲懐石」を開催して頂きました。
珈琲の「美味しい」を独自で探り、オリジナルのおもてなしを一席5名様に振る舞われます。

3部構成で珈琲をお楽しみ頂くお点前では、初めに「ストレート珈琲を甘味と共に」
珈琲豆は南インドのバルマアディ農園。
お水は京都 亀岡の出雲大神宮の湧き水(ミネラルを多く含んだフランス ルルドの水と同じ成分だそうです)
甘味は静岡の一口モナカをご用意されました。
豆は粗く削り、上澄みだけを淹れる贅沢な深入り珈琲。
ドリップは初めに「松屋式」と言われる方法から、途中「大坊式」に変更をされた、こだわりの抽出です。
味がお口に濃ければ、お客様ご自身にお湯を足して頂き、お好みで調整して頂く、土井様オリジナルのスタイルになります。

 

次に「珈琲にミルクを添えて」
先ほどとは豆の種類を変え、スマトラのマンデリン。
150年前のバカラグラスに注がれた珈琲にミルクを注ぎます。
まるでスイーツの様な、絶妙な美味しさ!

最後は「バニラアイスに、挽きたての珈琲粉を添えて」
アイスの上に珈琲粉をかけてお召上がり頂きます。
挽きたて珈琲粉をそのまま食べても、アイスとの相性が抜群!
お客様からは「悶絶する美味しさ!」「食べ終わりたくない」と声が聞こえていました。

珈琲が大好きでいらっしゃることから、美味しく入れる研究に研究を重ると、ご自身で道具までをも作られています。
茶器は勿論ですが、ドリップポットや珈琲サーバーなど等お手製の漆作品がずらり並んだ、こだわり詰まったテーブルセット。
素材が漆なのでとても軽く、ポットはお湯も冷めにくい。注ぎ口からの湯の量は精密に計算されてあり、その探究心は驚きの連続です。

お点前中は土井様の軽快なお話で盛り上がり、楽しく美味しい贅沢な時間は、あっという間に過ぎていきました(^^)