展示・イベント

室礼展 OfferingsⅤ 立礼煎茶茶席-2019-

概要
作家・主催者 賀幡季与(挿花家)、山本哲也(陶芸家)
期間 2019年5月5日(日)、6日(月)
時間 ①13:00~14:30 ②16:00~17:30
備考 室礼展イベント 煎茶会

レポート

室礼展のイベント、ゴールデンウィーク中には煎茶会が2日に渡り行われました。
亭主は、5月5日 挿花の賀幡季与様。5月6日 陶芸家の山本哲也様です。
机には沢山の道具が並び、お香に火をつければ煎茶点前 始まりです。
茶巾の扱い、お湯を注ぐ急須の角度。指先まで神経がいきわたる美しい仕草。
手順よく静かに行われていきます。
小さな急須の中では煎茶の旨味がじわりじわりと出、茶器に3滴ずつ順番に注がれます。
最後は振り絞るように一滴を出し、ギュっと濃縮されたわずかな煎茶を舌の上にのせて味わって頂きます。
甘く感じる味、すこしほろ苦さある味と、一煎・二煎のお味を楽しんで頂きました。
本来は二煎で終わる煎茶ですが、お二人のお点前では、白湯として三煎までお出しになられます。

陶芸家の山本哲也様は、ご自身で作られた道具が数多くならびますが、
湯を沸かすためのコンロ的役割をする「涼炉」は、持ち運ぶ時にとてもかさ張る道具。
山本様が今回準備された涼炉は、なんと折り畳める事ができる特注だそうです。

静かな和室に沸々と湯を沸かす音と、お香の香りが広がり、目の前で見る事ができるお点前とお道具。そして会話を楽しみ煎茶を味わう、ゆっくり流れる贅沢なお時間だった様に感じます。


挿花家 賀幡季与様

 


陶芸家 山本哲也様