展示・イベント

レポート

二部構成で行われたイベントです。第一部は日が落ちる頃の時間からスタートした「火陰の宴」。
喫茶スペースの電気を消し、卓袱台には和蝋燭が灯されました。多田英莉子さんによる有機野菜を使った前菜が運ばれ、暗がりの中この前菜を箸を使わずに手で食して頂きます。普段しない食事方法で戸惑いそうですが、大地から受け取る恵みに感謝の気持ちを込めて。という意味です。後はお箸を使っていただく食事が次々と運ばれ、団らんに満ちた時間を過ごして頂きました。

第二部は室礼展に出展中の作家、中川周士先生とEverett Brown先生をゲストに、トークセッションが行われました。「五感と創造」をテーマとした美術と工芸の関係性や、その距離を縮めていく匠の仕事などについて対談して頂きました。
このイベントには、ものづくりに携わる作家や、それに関わる人達も多くご参加されていたので、共感する事や、これからの活動に繋がる何かを感じられた方もいらっしゃったのではないでしょうか。私個人的には、室礼の持つ本来の姿に改めて気付く時間になりました。