展示・イベント

レポート

9月7日からスタートしています環境省によるイベント「町家の心豊かな暮らしと可能性」。今日はその中で行われているイベントの一つ、「食文化体験」を京都府立大学中村先生に実施して頂きました。

同じ宇治茶葉を使い、硬水と軟水でいれたお茶の味を飲み比べして頂きます。私は、軟水の方が喉を通った後に甘みが広がり、残るように感じました。また、「熱湯氷出し玉露」という手法でいれるお茶をご存知ですか？急須に氷をそのままゴロゴロ、ゴロゴロと沢山敷き詰めます。敷き詰めた氷の上に茶葉を乗せて、最後に熱湯を注ぎます。蓋をして数分待ちます。玉露のお茶自体、美味しいものですが、この手法で入れると、今まで知っていた味のワンランク上のお茶を飲んだような変化が生まれました。

入れ方次第で味は変化するものです。料理と一緒で、ひと手間って大事ですね。急須を使う事で、茶葉の香りが広がり、注ぐという行為が時間にゆとりを感じさせ和みを感じるものでした。こんな些細なことも、心豊かな暮らしの一つだと思います。