展示・イベント
CRAFTED MODERNISM|手仕事と構造美の共鳴
—機能美を超えたフォルム—ジャンヌレの思想を、現代に継ぐ。
- 概要
-
作家・主催者 【作家】建築家ピエール・ジャンヌレ(1896年3月22日 - 1967年12月4日)
Pierre Jeanneret Tokyo 監修の復刻品
【主催者】Pierre Jeanneret Tokyo期間 2026年2月17日(火)~3月1日(日) 時間 10:00~18:00 備考 【Pierre Jeanneret Tokyoの姿勢】
私たちが目指すのは、「ジャンヌレ風」の再現ではありません。
素材、構造、製作工程、そして家具が置かれるべき距離感まで含めて、思想そのものを現代に手渡すことです。
Pierre Jeanneret Tokyoは、Chandigarh Furnitureを過去の名作としてではなく、
今も静かに使われ続ける家具として未来へつなぎます。
【展示の特徴】
過度に主張しない存在感:人の流れの中でも空間の一部として成立する配置。
無意識に記憶に残る体験:通り過ぎるための場所が、ほんの一瞬、立ち止まる場所に変わる。
感覚的に伝わる構成:初めて触れる来場者にも、その本質を体感いただける展示。
【お客様へのメッセージ】
写真や言葉だけでは伝わらないもの。
手で触れ、腰を下ろし、その場の空気とともに感じることで、初めて分かる違い。
京都の街を歩く延長線上で、ほんの少し時間を預けるような感覚で、家具との距離を確かめてください。
レポート

■ピエール・ジャンヌレの紹介
1950年代、スイス人建築家のピエール・ジャンヌレは、ミニマリズムとエキゾチックな素材を融合させた、時代を超えるデザインを生み出しました。
木材や籐などの軽量素材を用い、対角線を効果的に取り入れた幾何学的構成は、ジャンヌレの家具や建築における大きな特徴です。
ジャンヌレは、従兄であるル・コルビュジエと約20年にわたり近代建築運動を共にしました。
1926年には共に「近代建築の五原則」を発表し、その理念は代表作であるサヴォア邸(1928–1931年)に体現されています。
ガラス張りのエレガントな建築は、複数の支柱とインテリアを備え、地上に浮かんでいるかのような形を特徴とし、近代建築の象徴的存在となったのです。
第二次世界大戦後、ジャンヌレはインドのチャンディーガル都市計画プロジェクトに参画し、約15年間にわたり主任建築家を務め、建築だけでなく、公共施設のための家具デザインも手掛けました。
大量生産が求められる中、現地で入手可能な素材を活用し、シンプルな図面と最小限の指示で製作できるよう設計を考え工夫された家具は、実用性と美しさを兼ね備えました。
それらは複数の工房で制作されたため、同じデザインでも微妙にサイズや比率が異なるバリエーションが存在することも特徴となっています。
ジャンヌレが設計の最初の図面を描き、ル・コルビュジエがそれを少しずつ手直しして洗練させていく。
現場指揮、技術面の管理まで幅広く担い事務所運営を支え、プロジェクトを支え続けた建築家でした。
あり継ぎなどの伝統的な木工技法を取り入れたジャンヌレのデザインは、無駄を削ぎ落としたミニマルな美しさに、実用性をあわせ持つものでした。
建築と家具の両面から近代デザインの可能性を広げたジャンヌレの存在は大きく、その作品は今なお世界中で高く評価され、多くの人々を魅了し続けています。

■PIERRE JEANNERET TOKYOの紹介
PIERRE JEANNERET TOKYOが目指すのは、単なる「ジャンヌレ風」の再現ではなく、
素材や構造、製作工程、そして家具が置かれるべき距離感まで含めて、その思想そのものを現代に手渡すこと。
デザインを手がけたピエール・ジャンヌレの家具は、ほそ継ぎ、あり継ぎ、ほぞ穴といった伝統的かつ高度な木工技法によって生み出されています。
V字やY字を組み合わせた特徴的な構造は作り手の探究心を刺激し、未来へ残すべき技術の結晶。
絶やしてはならない技術だとその精神に深く向き合いながら、オリジナル家具の複製に挑戦。
思想と技術の両面から向き合うことでジャンヌレの哲学を、今の暮らしの中へ丁寧につながれています。

本展示では、希少なオリジナルのヴィンテージチェアや選び抜かれたインテリアを取り入れ、暮らしとアートを融合させた唯一無二のコーディネートを展開。
復刻版も本場インドの工場でヴィンテージチーク材のみを使用し、電動工具を使わない伝統工法で製作されています。
背景にある思想と技術までを受け継ぎながら、ストリートの自由さとハイエンドの品質をあわせ持つ空間を提案して頂きました。



石に話すことを教えるーー生の〈技術〉