展示・イベント

光象展

概要
作家・主催者 【陶磁】阿久根尚/大杉康伸/柏木円/阪本航/福森雅武/福森道歩/細川護光/山中恵介 【彫刻】岸野承 【紙】嘉戸浩【京金網】辻徹【木工】川合優【ガラス】佐藤聡【書】栁本勝海 【絵画】髙橋涼子/平川功 【生花】植松賞月斎 【友禅】陣内久紹【紬織】陣内章代【彩色】廣戸一幸【表具】藤田幸生/山本達也【大工】苦瓜幸成 【詩】安利麻愼/成田滋/船戸成子/松村哲男/三宅伸枝
期間 2017年10月30日~11月5日
時間 9:00-18:00
備考 京金網・書・ガラス・大工・表具・彩色・陶磁・詩・友禅・紬織・紙・彫刻・木工・生花・絵画

レポート

 一週間にわたる光象展、毎日多くの方にお越し下さり有難うございました。
それぞれの分野で活躍をする29人の作家たちが町家に集結し、多種多様の作品をご覧頂けたかと思います。
今年は土間に、木の温もりを感じる木工の川合優、木の性質を生かした彫刻の岸野承の作品が並び、靴を脱ぐ小上がりには生花 植松賞月斎が陶磁 福森道歩の花器に季節を取り入れた花で皆様のお越しを歓迎させて頂きました。
町家に入って頂くと目の前には陶磁 阪本航、阿久根尚、大杉康伸の食器類が並び、お家で使う事を想像しながら手にする楽しさが芽生えてきます。隣の間は、中庭から自然の光が差し込む部屋。昨年とは違た作風に驚きを感じたガラス 佐藤聡の美しい花器。その向かい、畳の間には絵画 高橋涼子と紙 嘉戸浩の作品部屋へ。石や鹿の角の模様を紙に転写した葉書きや便箋などと、私たちスタッフも惚れ惚れ拝見させて頂きました。
喫茶スペース奥にも大工 苦瓜幸成の分厚い木のまな板や、ジッポも。
二階に上がれば福森雅武、福森道歩、細川護光、山中恵介、柏木円のお皿や花器、急須といった陶磁が数多く揃えられ、他の部屋では友禅 陣内久紹の着物、紬織 陣内章代の着物とストール、平川功の水墨画などと各部屋ジャンルの違う作品に心が満ちます。和室には巻き物に書かれた柳本勝海の書、彩色 廣戸一幸のうっとりする美しい作品、5人による詩集とございました。
表具の藤田幸生、山本達也や、地下の防空壕には金網 辻徹の豆腐すくいの他、金網をランプに見立てた目新しい作品も。
町家で行われた光象展は今年で二回目でした。
伝統技術を受け継ぐ中で、新しいアイデアを形にし、進化し続ける職人技。 来年の開催が今から楽しみです!