展示・イベント

平寿夫写真展 イエメンソコトラ島の貌

概要
作家・主催者 平寿夫
期間 2017年11月8日~22日
時間 9:00-18:00
備考 写真

レポート

ソコトラ島。初めて聞く島の名前でした。
そこで生きる奇妙な形をした植物は世界遺産にも登録され、ソコトラ島でしか見る事の出来ない固有種が存在します。
写真家の平様はそのユニークなフォルムをする植物をカメラにおさめたいと、はるか遠いインド洋に浮かぶイエメンのソコトラ島へ。
風や雨、乾燥といった気象条件の中でのテント泊、約5日間。
展示作品には、こっけいな形をした植物が同じ地球上に存在している事を私たちに教えてくれました。
枝葉を上にだけ、傘のような形で広げる竜血樹。切り口からはゾッとするほど血の様な真っ赤な色をした樹液が幹に垂れるそうです。
何ともおぞましい…。ボトルツリーは、ずんぐりむっくり丸みある愛嬌ある形をしています。その太い幹には水分を多く蓄えているとの事。そんな映画で見るような異彩を放つ世界ですが、きっとそれには厳しい大地の環境に耐え生きる、進化した形なのでしょう。
長い長い時の経過と、生命力の強さを感じます。
なかなか自分の目では見る事の出来ない景色を、町家に繰り広げて下さいました。
撮影中の苦労話の一つに、地面には普通にサソリが這っているそうで、撮影中でもしゃがめなかったそうです。
秘境に足を踏み入れ撮影を続けられる平様のご活躍が今後も楽しみです!