展示・イベント

レポート

彫金と金銀糸とを組み合わせたコンテンポラリージュエリー。
浅津瞳さんにとって、初めての個展です。
在学中にジュエリーを学んでおられた浅津さんですが、金銀糸との出会いは2012年の夏、京都の西院で開催されていたフリーマーケットでした。
隅っこの方で出店していたのは、西陣織の着物を織っていたお店が廃業になり、大量に余った糸を、おばあちゃんが販売されていたそうです。
お店の前にお客様が誰もいない状態の中、キラキラと上品に輝く糸に目にとまった浅津さん。
こんなに美しい糸が誰の目にも触れず、廃業になったことで使い道がないだなんて、なんてもったいないんだろう。この糸の魅力を伝えたい。
その想いが作品づくりの原点となり、卒業制作も金銀糸を使って発表されたそうです。
その時から現在へと、伝えたい想いは原点から変わらずに制作を続けていらっしゃいます。

作品は、ネックレスやピアス、指輪、ブローチなど。
使いこんでいく内に、糸が毛ば立たないかと気がかりですが、その心配はない様なので、気軽に身に着けられそうです。
伝統ある素材を使い、上品な美しさを持つ錦糸の魅力をアクセサリーで教えて下さいました。