展示・イベント

廣海充南子【日常曼荼羅】 ー追憶する日常の中での非日常ー

概要
作家・主催者 【ゲスト】森田 志保/等々力 政彦/仙石 彬人
【ホスト】廣海 充南子
期間 2019年11月2日(土)
時間 18:00~21:00
備考 <参加費>
1,000円(幼児・子供無料)
※ライブイベントの後に、ささやかな軽食と飲み物でパーティーがございます


<出演者プロフィール>

【ダンス】 森田 志保 MORITA SHIHO
スペインの文化であるフラメンコを日本人の踊り手として昇華し、独自の世界観を表現する」をテーマに作品を創り続けている
フラメンコの枠を超え、創造性に富んだ作品として評価が高く、「はな6」では平成21年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。その後発表した作品は平成27、29年度芸術文化振興基金助成事業対象作品となった。
近年では振付・演出家としても活躍する傍ら、コントラバス奏者の齋藤徹、ピナバウシュ舞踊団のソリストであるジャン・サスポータスなど、さまざまなジャンルのアーティストと共演。また、2014年には企画・主演となる短編映画「GRAVITACIÓN」(高木由利子監督)を公開するなど、新たな分野にも活動を幅広く展開し、その芸術性は高く評価されている。
昨年はスペイン・へレスで開催された日本スペイン外交関係樹立150周年を記念した「Jerez con Japón」に出演するなど日本におけるフラメンコ文化の発展を牽引する存在として、第一線で活躍し続けている。


【音楽】 等々力 政彦 TODORIKI MASAHIKO
トゥバ音楽演奏家
30年にわたり南シベリアで喉歌(フーメイ)などのトゥバ民族の伝統音楽を現地調査しながら、演奏活動をおこなっている。
嵯峨治彦(モンゴル音楽)とのユニット「タルバガン」、奥野義典・瀬尾高志・竹村一哲とのユニット「グロットグラフィーGRottoGRaphy」、三上賢治とのユニット「スンダランド」、安東元・三上賢治とのユニット「大和座旅団」、升田学・西浦友美とのユニット「ウタタラ」でも活動中。
異なるものが出会ったときに「対話」が生じ、お互いが変化しあう現象一般に興味がある。
共生進化、シベリア史、シベリア諸民族の音楽・言語について、実験・調査・論考している。

©︎Kei Hompo


【映像】 仙石 彬人  SENGOKU AKITO
2004年より「時間に絵を描く」をテーマに、リキッドライティングの技法を用いたライヴ・ヴィジュアル・パフォーマンス "TIME PAINTING"をはじめる。
楽器を演奏をするかのように3台のOHPを同時に操りながら紡がれる光の絵は、絶えず変化し続け2度と同じにはならないその場限りの物語を描く。LIVEという表現方法にこだわり、あらゆるジャンルのミュージシャンやダンサー、アーティストとのコラボレートワークを活動の場としている。
2017年01月には国際交流基金の助成を受け、約一ヶ月におよぶフランスツアーを実施。フランスのデュオRhizottome、箏奏者の今西玲子との公演「庭師の夢」を4都市にて上演。また、アートを通じたこどもの教育活動にも積極的に取り組んでおり、浜松 鴨江アートセンターや金沢21世紀美術館など、全国各地でこども向けWS「じかんに絵をかこう」も行なっている。

レポート

曼陀羅を描く廣海充南子さんの展示初日、夕刻からはレセプションパーティーが開かれました。
ゲストには廣海さんのお声かけにより集まった、フラメンコダンサーの森田志保さん、トゥバ民族音楽演奏者の等々力 政彦さん、タイムペインティングの仙石彬人さんのお三方。
皆さん、今日が初の顔合わせだそうです。

あらかじめ、こういうイメージで。と構成があったものの、やっぱりこういう方がいいんじゃないか。と当初のプランから大幅に変更。
そしてリハーサルは行われずに18:00過ぎ、照明が落とされ3人によるパフォーマンスがスタートしました。

お客様の正面には、大きな曼荼羅の布が垂らされ、坪庭から入る風によって時々、フンワリと布が動きます。
等々力さんが奏でるトゥバ共和国に伝わる伝統唱法、喉歌(フーメイ)と民族楽器によるサウンドが心地よく町屋に響き、仙谷さんのライブペイントが曼荼羅の背後から映し出されます。
オリーブオイルやインク、水、そして光を操り、七変化する光の絵によって、曼荼羅も動いているかの様です。
ダンサー森田さんが布の後ろで踊るそのシルエットは、影絵のように映りました。
徐々に森田さんは姿を現し、絶えず色を変化させる光の絵と、風も音も、それら全てを五感に受けて、お客様の目の前でダンスが行われています。
すると途中、等々力さんが急に椅子から立ち上がり、大きな通る声で歌い出されたのです。
その歌は、まるで草原の中で告白を受けている様な感覚だったと、後に森田さんはおっしゃっています。
仙谷さんの光の誘導により、演者は舞台を坪庭側から奥庭側へと移りました。
と同時に、座布団に座ったお客様も一斉に180度方向転換。
全てが演者同士の即興から、やがてお客様も一緒になる一体感。まさにライブ。
ダンスは奥庭の中でも行われました。

約1時間による3人のパフォーマンスは、お互いのその場の波長で繰り広げられ、見事に曼荼羅と溶け込み、お客様はその非日常的な世界観に引き込まれた時間だったと思います。
町家でしかできないパフォーマンス、私たちも楽しませて頂きました。

 

さて、廣海さんの展示はここから約1ヶ月間にわたり行われます。
町家の展示に向けて制作された作品もございます。
是非、お越し下さいませ。