展示・イベント

神無月の花会 -七草庵社中展-

概要
作家・主催者 七草庵主宰 西尾知子
期間 2019年10月26日(土)~10月27日(日)
時間 10:00~17:00(入場は16:30迄)
備考 ■生け花

■七草庵 主宰/ 西尾知子
経歴
1972年  京都市生まれ
1994年  京都女子大学文学部東洋文学科卒業 学芸員免許取得
1997年  フラワーコーディネーターとして活動を始める
2000年  水無月花の会 初個展 ギャラリー妙芸にて
2002年  弥生月の花 七草庵花展 ギャラリー妙芸にて
2005年  かんなづきの花 七草庵花展 ギャラリー宝泉にて
2006年  ながつき花の会 七草庵花展 けいはんな記念公園内水景園にて
2007年  さつきの花の会 七草庵花展 国際交流会館 別館和室にて
     ドイツ ロストック市立美術館にてアートレインボー展 出品
2008年  霜月陶花 七草庵花展 けいはんな記念公園内水景園にて
2009年  如月花の会 七草庵花展 ウェスティン都ホテル 佳水園 可楽庵にて
2011年  ヤヨイヅキノハナ~ミエナイチカラ 七草庵花展 けいはんな記念公園内水景園にて
2013年  ながつきの会 七草庵花展 有斐斎 弘道館にて
2016年  やよい月の会 七草庵花展 ちおん舎にて


レポート

展示前日、町屋全体で一斉に花が生け始められました。
七草庵主宰 西尾知子様による社中展では、剣山で留める「盛花」ではなく、花瓶にそのまま枝を入れ、自然の景色を保つように生ける
「投げ入れ」という技法をお教えになられています。
自然の植物が空間に生きる。
その調和を楽しむ事は、昔から行われてきた伝統文化なんですよね。
展示中、町屋は彩り豊かな季節の花と、ほのかに感じる優しい香りが広がりました。
様々な花器も見どころの一つです。

    


また、子供たちによる作品がお披露目された部屋には、
1人はオレンジをテーマ。1人は南瓜をテーマに。1人はリンゴをテーマにした作品が並びます。
3人(小学1年生と、4年生2人)の合作にはオアシスを使った「キノコの山」が展示されました。
子供たちは、見にいらしたお客様へ丁寧に説明をし、とても大好評でしたよ。

 


奥庭には庭師の武藤様によって作られた「蜘蛛の巣」と、上から吊り下げた筒から水が点滴の様に手水鉢に落ちる仕組み作り。落ちた時に優しく響く音の演出もございました。

喫茶では今回の展示中に限り、喫茶スペース以外の場所でお茶をお召し上がり頂けるサプライズをご用意させて頂いたので、二階の縁側や、濡れ縁などで抹茶や珈琲、ビールなどお召し上がり頂きました。お花や緑に囲まれ、風を感じながら特別な時間をお過ごし頂けたと思います。

 
時代が進むにつれ、室内の雰囲気は変わってはきますが、
生け花を楽しむ気持ち・生け花によってお客様をもてなす気持ちは、今も昔もきっと変わらない日本の美意識なのかもしれませんね。